「街に顔があった頃」読了

吉行淳之介の小説はあまりピンとこないのですが、エッセイや対談はおもしろくて好きです。
開高健の小説は「○○の闇」というベトナムものの3冊、とくに「花終わる闇」が好きで、エッセイはあまり読んでいません。

ほぼ全編が猥談なので(もともとそういう主旨)、細かい内容には触れませんが、圧倒されるのは二人の博識ぶりとセンスのよさ、あらゆる方面での経験の豊かさです。大人だなぁ、と思います。大人は子どもの想像上にしか存在しないとしたら、私はよろこんで子どもでい続けたいと思うくらいの、最強の大人です。

大人同士の席にご相伴させてもらって、ふだんよりいい料理にもありついて、大人の会話を、ときどきわからなくなりながら聞くのは、子どもにとって何よりの楽しみ、冒険です。聞き逃すまい、食べ逃すまいと忙しくもあるのですが、楽しいものだからときどきうっとりしてしまって、気がつくとぽぅとしていたりもします。

子どもは楽しい。でも、もうちょっとしたら、子どもがわくわくするようなおしゃべりを繰り広げられる大人になっていたいと思います。
そのための参考書として二人の対談集は、これから入手したいです。むしろ大人になる気、なくすかもしれないけど。

街に顔があった頃―浅草・銀座・新宿 (新潮文庫)

吉行 淳之介 / 新潮社


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by takibi-library | 2008-12-27 10:56 | いつも読書 | Comments(0)  

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