「椅子がこわい」読了

文庫本葉書用に、または自分らしくないタイプという視点で買ってみました。ミステリー作家、夏樹静子さんの3年余りに及ぶ腰痛闘病記です。

私は腰痛もちではないので、読みはじめても興味が湧かないのでは?と予想していたのですが、これが大間違い。腰痛の症状の慢性化と激化が進んでいくなかで、よいと聞いたものはすべて試していくのですが、なかなか改善されません。

そして最終的に行き着くのが心療内科で、後半はその治療法についてほぼ日記のようなスタイルで書かれています。その当時の著者の気分の浮き沈み、それを観察する主治医のメモも織り込まれているので、心療内科の目指すところがよくわかりました。
また、腰痛にはあらゆる原因が考えられ、器質的に問題が見つからない場合は心因性の可能性もあることには驚きました。

すべては著者のあとがきの言葉に表れていると思います。
人間には、自分が知っていると思うことの、何百倍も、何万倍も、知らないことのほうが多いのだ。


椅子がこわい―私の腰痛放浪記 (文春文庫)

夏樹 静子 / 文藝春秋


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by takibi-library | 2009-03-13 22:15 | いつも読書 | Comments(0)  

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