「ホテル・アイリス」読了

「偶然の祝福」の解説で、川上弘美さんが小川洋子さんの長編のベストと推していた本です。

川上さんの推薦という点に最大の関心を持っていたので、どんな話かを確認しないで買っておいてあったので、読みはじめてちょっとびっくりしてしまいました。簡単にいうと、SMの話だったからです。
先週、さわやかな天気の日にほいほいと本の山から取ってきて、明るい日差しに似つかわしくない内容にいささかがっかりしましたが、自分の知らない性のことにはやっぱり興味があるし、結末が気になるし、そんなに長くないしで、けっきょく半日で読みきってしまいました。

主人公のものすごい美少女が縛られるんですが、

と書くと、なんかものすごく下世話なのですが、読んでいてそんなに下世話な話には感じません。それは小川さんの文章のせいだと思います。そういう意味では、小川さんのすごさは相変わらずです。
ただ、個人的に共感するところがあまりにも少ない。たとえば、彼女を痛めつける(としか、私には思えない)初老の男が、そういうとき以外は卑屈なくらい彼女に気を使うことがちっとも理解できないのです。ただぼんやりと「そういう人もいるんだなー」と思うだけ。

たぶん、私の感性には、この本を楽しむためのなにかが不足しているのでしょう。
でも、最後まで読んじゃう。くりかえしになりますが、それは小川さんのすごさ。

ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)

小川 洋子 / 幻冬舎


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by takibi-library | 2009-05-19 12:53 | いつも読書 | Comments(0)  

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