「随筆 女ひと」読了

読み終わりました。ちびちびと読み進めてようやく。

読んでいておもしろかったけれど、「おもしろかった」と簡単に言えない、でも深い話だとも言えない、個人的には今までにない重さ、軽さの本です。

テーマが「女性の二の腕の美しさ」だとしたら、まずそれだけでふざけているような、色ボケのような、ともすれば不快なものになりえます。けれども、それをまじめに考えていて、ほんとうに魅力的だと思っていることが伝わってくるので、なるほどなー、と理解できます。

これは、序文にあるように「いやいや書いたものは一つもない」と言い切る矜持があるからだと思います。さらにきっと、それを矜持というほどのがんばりによってもたらされているのではなくて、ただほんとうに、ということだからだと思います。

ある程度は普遍的な美しさ、かわいさについて語りつつ、心根の深さを感じる、というところなのかな。
感想が書きにくい、良書です。

往来堂書店、さすがですね。

随筆 女ひと (岩波文庫)

室生 犀星 / 岩波書店


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by takibi-library | 2009-09-15 22:57 | いつも読書 | Comments(0)  

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