「淋しいのはお前だけじゃな」読了

週末、実家へ帰る電車の中で読みました。薄いうえに字が詰まってないので、あっというまに読み終わります。

作者の枡野浩一さんは歌人で、この本は連載エッセイを集めた本です。それぞれにタイトル代わりに短歌が1首添えられています。エッセイは恋愛がテーマのものが多く、枡野さん自身の思い出話が多いです。

エッセイを書く歌人というと、穂村弘さんがいます。比べられることも多いようですが、両方読んでみて、おもしろさは拮抗していると思いました。けれども、一般的に「枡野さんは女性にうけない」というのもなんとなくわかりました。

うける/うけないを決める理由ではありませんが、おもしろさにはだいぶ違います。
枡野さんはダメな思い出をつづるときも、きっぱり潔い感じがします。書くことで決着させようとしているような。
読み手はその心情を受け取って、なるほどと思ったり、そうだったのねと思ったりする、だけです。書いてあることはおもしろいけれども、聞いてほしいとは思っていなさそう。

一方穂村さんは、話を聞いた上でなんかリアクションをしてほしそうな感じがします。聞いて、聞いてって寄ってくる。それがかわいらしく思える女の人が多いのでしょう。
というのは、私は「かわいらしい」を通り越して、「この人これでよくやっていけてるなー」とか「めんどくさい人だなー」と思ってしまうのです。読んでいる分には笑っていられるけれど、実際に身近でやられるとつらい(笑えない)かもしれません。

ところで、この本、内容は別として、ちょっと読みづらかったです。ゴシック体で、行間が広めなところがなじめませんでした。するっと読めないほうが味わいがあるってことなのかな。

淋しいのはお前だけじゃな

枡野 浩一 / 集英社


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by takibi-library | 2009-12-15 10:04 | いつも読書 | Comments(0)  

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