「仰臥漫録」読了

テレビドラマ「坂の上の雲」がはじまりました。それにあわせて、NHKで正岡子規と夏目漱石の交流を描いた番組が放送されて、それを見た妹はたいそう感動したとのことでした。

先日、取り置き品を買いに往来堂書店へ行ったとき、「仰臥漫録」の角川版が平積みになっていたので、これは妹に買ってあげようと思いつきました。
私が読んだのはずっとずっと昔で、それなりにおもしろかったけれど、強く印象に残っているほどではない、という本です。でも、日記を読むことが近年おもしろくなってきたので、これもいけるんじゃないかと。

帰りの電車でちょっと読みはじめたら、予想どおり興味深い内容でした。それで、妹にあげる前に自分で読んじゃうことにしました。

日々の食事や体調のことと、いくつかの短歌が日記の中心です。短歌について論ずる部分は正直むつかしくて理解できないことも多いのですが、子規が短歌のことをずっと深く考え続ていたという事実がひしひしと伝わってきます。
また、訪ねてくる人々、届く手紙のことの記録からは、静かなうれしさがこみ上げてきます。「このような手紙が届く」と、届いた手紙が貼りつけてあるだけでも、それを貼る子規の丁寧な手つきが想像できて、心が温まる感じがしました。

友だちが集まって食事をしたときに、「坂の上の雲」の話をしたときに、「仰臥漫録」を読んでいることを言ったら、「そんなの(日記)を読んで、おもしろいの?」と聞かれてしまいました。上手く言い返せなくて悔しかった。

日記(文学)のよさを伝えるのはやっぱりむつかしいなぁと思います。

仰臥漫録 (角川ソフィア文庫)

正岡 子規 / 角川学芸出版


[PR]

by takibi-library | 2009-12-27 11:35 | いつも読書 | Comments(0)  

<< 2009年の3冊 年末行事 >>