「マルコの夢」読了

けっこう前に買ってあった栗田有起さんの小説です。

これまでどおり「働く」ことがていねいに扱われています。栗田作品では、まじめに働くことが当たり前に、美徳でもなく、説教くさくもなく描かれていることがうれしいです。今回ちょっと新鮮だったのは、主人公が男性だったことです。若くて、社会人としてのキャリアが浅いところはほかの作品と同じですが。

主人公は、ひょんなことで採用されたパリのレストランでキノコの管理を任されます。「マルコ」とは、その店の看板メニューの材料であるキノコの愛称です。マルコを安定的に仕入れることに店の命運がかかっているといえます。マルコの在庫切れが近づく中、主人公はオーナーの命令でマルコを探しに日本へ向かい・・・という展開です。

キノコの管理という半ば架空の?職業と、ファンタジックなマルコの生態が楽しかった!またもあっという間に読み終わってしまいました。

キノコ室担当もやってみたい職業のひとつに加えます。

マルコの夢 (集英社文庫)

栗田 有起 / 集英社


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by takibi-library | 2010-05-23 22:50 | いつも読書 | Comments(2)  

Commented by non at 2010-05-25 15:44 x
こんにちは^ ^
キノコ室担当、何だかおもしろそうですね。
先日明治時代の職業をいろいろ説明した本を読んでいたら、
ほんとにそんな仕事あったの? というのが結構あって楽しかったです。
「マルコの夢」読んでみたくなりました。
早速探してみたいと思います。
Commented by takibi-library at 2010-05-27 21:00
架空の職業ってわくわくします。
大人になってからでも「なりたい!」と思ったのは、まず、村上春樹さんの描いた計算士という仕事。左右のポケットに無造作に入れた小銭の金額とか、とにかく何でも、すぐに算出する技量を持っています。
栗田さんの作品では「オテルモル」の“快眠をを追求するホテル”の従業員というのも魅力的です。

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