「1Q84」 BOOK3まで読んで

もうずいぶん前のことのように思う、「1Q84」について。

読み終わって、先ず感じたのは「終わっちゃったな~」ということ(終わっていない説もあるようですが)。
作品としてどうだったとか、他の村上作品との比較とか、技術とか、そういうのは“ほんとうに”考えられない性質なので、とにかく、終わってしまった、ということがいちばん感慨深いことになりました。

批評はまったく読まないのですが、私自身はあの結末に満足しています。
最後の場面が朝であることは、ことさら気に入っています。終わってしまったことはさびしいけれど、その朝日はそれをなぐさめてくれるように感じました。

ボストン旅行の行き帰りの機内でBOOK1と2を読んで、成田から往来堂書店へBOOK3を引き取りに直行しました。そういったことがなんとなく気分を高ぶらせてはいたのですが、実際にBOOK3を読んだのはゴールデンウィークに入ってからでした。
それまでに気分のほうはあらかた平坦になったのですが、読みはじめるとがつがつと進んでしまい、天吾と青豆がどうなるのか知りたい気持ちと、どんどん残りのページが少なくなるさびしさが募っていきました。

この「物語が終わってしまうことの切実さ」が、私にとっての村上作品を読む理由だと思います。
どうしてそんなにひしひしと感じるのか、ほかの作品とその度合いが違うのかはよくわからないけれど、その感覚を味わいたくて、新しい作品が出るのを、ときどき忘れつつも日々ずっと待ち望んでいるのです。

1Q84 BOOK 3

村上 春樹 / 新潮社


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by takibi-library | 2010-06-04 10:44 | いつも読書 | Comments(0)  

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