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「武士道シックスティーン」、「武士道セブンティーン」読了

職場の友だち(剣術の心得あり)が、貸してくれました。
ライトノベルっぽい感じもするけれど、おもしろかったです。

剣道一筋の香織と、日舞から剣道に転向した早苗、ふたりの高校生の剣の道を描いた物語です。香織目線、早苗目線が入れ替わりつつ話が進んでいくので、それぞれが共感しているところ、相容れないところ、でもどこかで相手にはかなわないと尊敬しているところが、読者には素直に伝わってくるので、それがほほえましく、思わずふたりを応援してしまいます。

印象としては「~シックスティーン」では香織の勝負にこだわる理由がわかるまでがちょっと長いな、と感じました。でも、その時期があったことで、続編の「~セブンティーン」で描かれる、香織の変化(成長)や、伸びやかさがとてもあざやかで、2冊つづけて読むと、バランスすると思います。

それから、二人の取り巻く人々が個性的で、これまた楽しいです。
家族や、剣道部の先生や先輩、後輩、多すぎず個性的すぎず、そしてそれぞれが魅力的。

このあと「~エイティーン」につづくのですが、それは図書館に予約中。順番が次なので、きっともうすぐ借りられます。これで完結してしまうのかな。ずっと香織と早苗を見ていきたいと思うけれど、納得の完結もいいな~とか、今もいろいろ想像しています。読むのがとても楽しみです。

武士道シックスティーン

誉田 哲也 / 文藝春秋


武士道セブンティーン

誉田 哲也 / 文藝春秋


by takibi-library | 2011-03-27 11:57 | いつも読書  

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