「ミミズクとオリーブ」読了

分厚い本にかまけてばかりはいられません。

持ち歩き用→文庫本葉書用として物理的にも読みごたえも軽めの本を開拓しました。
芦原すなおさんの作品ははじめてです。以前、この作品の続編にあたる「嫁洗い池」の書評をどこかで読んだ気がして(いろいろ思い返してもソースを特定できなかった)、買ってみました。

主人公は八王子の郊外に和裁が得意な妻と暮らす小説家。ベストセラー作家じゃなけれど食べるのに困らない程度に仕事がある感じです。
この二人暮らしの家には、小説家の同級生である刑事によって謎が持ち込まれ、妻は、その知人から話を聞いて謎を解いていく連作短編になっています。探偵役である妻は、当人の話では不足とあらば小説家を現場に出向かせる、徹底した安楽椅子探偵です。

ミステリとしてはちょっと弱い、と思ってしまいました。けれども、妻の作る四国の郷土料理が魅力的。同級生の刑事は、その料理が目当てで手ごろな謎を見繕っているのではないかと思えます(そのくらい、ミステリとしてはどうかしら?と)。
そして、小説家と妻のどうでもいいようなやりとり、妻が小説家をうまいことあしらっている様が、のどかです。

おいしそうな食べものと、のどかな雰囲気。無理なく、楽しく読めるっていいな~と気づかされました。がしがし読んでいるばかりだと、こういうしみじみした楽しさが身にしみるものですね。

ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)

芦原 すなお / 東京創元社


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by takibi-library | 2012-02-25 22:28 | いつも読書 | Comments(4)  

Commented by vicolos at 2012-02-28 20:08 x
昔『青春デンデケデケデケ』は読んだことがあります。
正統派青春懐古的物語だった気がする。
悪くなっかったと思ったけどなぁ・・・
へぇ~この作家さん、推理小説も書くのですね。
Commented at 2012-03-04 19:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by takibi-library at 2012-03-07 22:29
vicolosさん、
わたしは「青春~」はタイトルだけ知っていて、芦原さんの作品はこれがはじめてでした。今は、そっちも読んでみなくては、と思っています。
Commented by takibi-library at 2012-03-07 22:30
鍵コメさん、
まったく問題ないです。不定期更新ですが、よろしくお願いします。

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