「街の灯」、「水に眠る」読了

北村薫さんの本を続けて読みました。

「街の灯」はミステリーの連作短編集で、昭和初期が舞台、探偵役は士族出の家のお嬢様、英子です。彼女にはお抱えの女性運転手・別宮(べっく)がいるのですが、この時代で女性が自動車の運転をすることは珍しく、また別宮は武術と拳銃の扱いを身につけています。
お嬢様と女性運転手では、運転手のほうが探偵役にうってつけのように感じますが、そうじゃないところが、おもしろいです。お嬢様なので、ひとりで街を歩けなかったり、お付き合いが多かったり、制約も多いのですが、想像力をフルに使って仮説を立てていきます。
時代の雰囲気と謎解き、どちらもほどよくて、平日の昼休みなんかにちょっとずつ読むのにちょうどいい感じです。

「水に眠る」のほうは、ミステリーではないのですが、少し不思議な話が集められています。表題作は水割りに使う水の話。わたしはいちばん不思議に感じた話です。怖くはなくて、ほんとうにあったらいいなと思ってしまうような不思議な話。
中にはちょっと怖い話もありますが、いろいろな話があって、読み手それぞれがお気に入りを見つけられるんじゃないかな。ちなみに、1話ごとに別々の書き手による解説がついています。それもお楽しみ。

街の灯 (文春文庫)

北村 薫 / 文藝春秋


水に眠る (文春文庫)

北村 薫 / 文藝春秋


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by takibi-library | 2012-04-03 22:57 | いつも読書 | Comments(0)  

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