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ジェラートにまつわる話

ジェラートっていう言葉を知ったのはいつごろか、よく思い出せません。はじめてその名前のものを食べたのはたしか、デパートの地下にできたお店で、感想は「やわらかいアイスクリームだな」という程度で、とくべつおいしいものとは思いませんでした。

それからだいぶたった、けれども今からずいぶん前に、ジェラートはわたしが思っていたよりももっとおいしいものだということを聞いたことがありました。
ジェラートをアイスクリームの一種としか思っていなかったそのときに聞いたことで覚えているのは、その人が行く(イタリアの)お店では「二つか三つの味を一緒に盛ってくれて、それを食べると、ジェラートやソルベのやわらかさがおいしいっていうことがわかるよ」というものでした。「やわらかいまま、混ざりきらないで、味が絡み合うのがおいしいんだ」とも。

ということをすっかり忘れていたまま、今日、はじめてGROMのジェラートを食べました。ピスタチオとイチゴ、お店の名前のついたビスケットとチョコチップが入った「GROM」ってのを。

食べて、やわらかいのになかなかとけないんだな、と思って、ふと「やわらかいまま、混ざりきらない」が思い出されました。おいしかった。

メールアドレスとか、携帯電話とかをたいていの人が持っていなかった時代の話。
教えてくれた人が今どこで何をしているのかもわからないけれど、連絡を取りたいとも思わないけれど、あのときいいこと聞いたんだなって、ちょっとうれしかった。

すっかり忘れていたことを、人はなんだってふいにおもいだしたりするのだろう。


というのは、文庫本葉書用にある本から引用した一節ですが、ほんとうにそうだな、と思います。





GROMはイタリアで食べたという友だちが教えてくれたジェラートの店で、東京では、原宿、新宿にお店があります。

 http://www.grom.jp/

新宿のお店は世界堂の近所なので、買い物のたびに寄りたいな~と思ってます。そのくらいおいしかったです。
でも、そんなにたびたびは(財政的に)問題かな。ジェラート貯金をしなくちゃいけないな。

今日買ったのはまだ食べきっていない。夜、また食べられると思うと、ニヤニヤしてしまう。

by takibi-library | 2012-05-05 16:01 | くらし  

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