「犬はどこだ」読了

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探偵ものが好きです(本気のミステリファンでもないです)。
でも、探偵ものなら何でもいいのではなくて、たいていの人がそうだと思うけれど、その探偵が好きになれるか、彼(彼女)のあとを追いかけたくなるかで、その作品やシリーズが気に入るかが決まります。

好きな探偵さんを見つけると、とてもうれしくなりますが、最近の作品をちゃんとチェックしていないせいもあって、まだ生きている作家の描く、同じ時代を生きていける「好きな探偵」がいませんでした。

でした。

というのも、これから追いかけてもいいかもしれない探偵を見つけたのです。ついに。
それがこの「犬はどこだ」の主人公、紺屋長一郎、25歳。
この物語は、彼が半ばなしくずし的に探偵事務所を開業するところからはじまる、シリーズ第一作です。

訳あって、希望して入った銀行を退職し、犬探し専門の探偵事務所「紺屋S&R(サーチ&レスキュー)」をはじめたつもりが、いきなり人探しを頼まれ、探偵業に猛烈に憧れている後輩が転がり込み、今度は別の古文書の解読の相談を受け……と、紺屋くん(と、呼ぼうと決めた)の「ぼちぼち」気分をよそに、どんどん物事が進んでいきます。
けれども、たぶんもともと真面目なんでしょうね、ちゃんと物事の進みに追いついていくし、追い越そうとする。そのギアの入った瞬間に、探偵として目覚める。その瞬間を読むことができたのが、本当に楽しかったし、なんだかうれしかったです。

久しぶりに「ページを繰る手を誰か止めてください!」と思うほど、読みふけってしまいました。
だから、解説の「続編も予定されている」という言葉に大興奮。調べてみるとどうやらそう遠くはなさそうなので、今から楽しみでなりません。

続編が出たら、単行本で買いますよ、もちろん。

犬はどこだ (創元推理文庫)

米澤 穂信 / 東京創元社


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by takibi-library | 2012-09-08 21:52 | いつも読書 | Comments(0)  

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