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2016年1月のまとめ

◆生活全般
お正月
訃報が続く(ブーレーズ、桂春団治、デヴィッド・ボウイ、アラン・リックマンなど)
芝居をたくさん見る(5本)
東京案内をする
帯状疱疹にかかる

◆読んだ本
米澤穂信 『王とサーカス』
川上未映子 『あこがれ』
秋元松代 『元禄港歌・近松心中物語』
ディック 『流れよわが涙、と警官は言った』
朝霧カフカ/春河35 『文豪ストレイドッグス 01』
吉田秋生 『海街Diary7 あの日の青空』

『王と~』は、年末年始の休みに読むのにうってつけの(個人的には)豪華作。ネパールを舞台に日本人の女性記者が探偵役となり、ある殺人事件に挑む。女性の探偵はもともとはすきではないし、『さよなら妖精』のときはピンとこなかったし、読みはじめはどうかな?と思いつつだった。でも、大人になった大刀洗は気に入った。次の作品も楽しみ。
『あこがれ』ははじめて読む川上作品。これまで何となく重苦しそうな感じがして敬遠してきた。友だちのすすめでこれを読んで、この作品がわたしにとっての初・川上作品でよかったと思っている。子どもたちの目線から描かれる、人が生きていくことの「ほんとう」のところ。悲観的でも楽観的でもない、地に足に着いた感じの物語に、読み終わった後、案外励まされていることを感じた。
『元禄~』は観劇後に残った疑問を解消するために。余計な記述を削れるだけ削った、体脂肪率が低い感じの戯曲。とくにあとがきが、理解に役立った。
『流れよ~』は、昨年のD坂で買ったもの。積読だったのを、SNS上でのやり取りをきっかけにひっはぱりだし、またちょっと寝かせて、やっと読みはじめた。でも、それからは一気に。「もう一人の主人公」のバックマンが魅力的すぎてやられた。ほかはもう読まなくても、これがディックの作品の中ではいちばんすきになると思う。
『文豪~』は月末に出る同じシリーズのラノベが気になって、ちょっと読んでみた。異なる時代の文豪が稲生社として同時代を生きるバトルもの(というまとめでいいのかな)。いろいろ???なところもあるけど、物語のはじまりと思えばこんなところなのかも。慣れないタイプの絵のせいか、登場人物の見分けにちょっと苦労するという体験をした。現存する肖像写真にもうちょっと似ていてもいいんじゃないかしら(笑)。

王とサーカス

米澤 穂信 / 東京創元社


あこがれ

川上 未映子 / 新潮社


元禄港歌・近松心中物語 (1980年)

秋元 松代 / 新潮社


流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)

フィリップ・K・ディック / 早川書房


文豪ストレイドッグス -1 (カドカワコミックス・エース)

春河35 / 角川書店


海街diary 7 あの日の青空 (flowers コミックス)

吉田 秋生 / 小学館



◆その他のインプット
演劇 『元禄港歌』
演劇 劇団鹿殺し『キルミーアゲイン』
歌舞伎 『新春浅草歌舞伎 第2部』
演劇 ハイバイ『夫婦』
演劇 二兎社『書く女』

by takibi-library | 2016-02-01 13:19 | いつも読書  

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