2016年8月、9月のまとめ

9月中旬から10月上旬の「秋のブックイベントロード」がやっと終わった。ぎっちりと詰まった日程ではないけれど、会う人の数、話をする時間の長さがふだんとはけた違いなので、体力的にけっこうしんどかった。でも、この場合の体力は、体を鍛えてどうなるものでもなく、「基本、家で作っている」生活ではどうしようもないもの。せいぜい、事後にちゃんと休んでメンテナンスするだけ。

◆生活全般
恒例の夏バテで低位安定
新しいフレンチのお店に行った(とてもよかった)
軽井沢旅行
TABF(9/16-19)
那須旅行
区の健康診断

◆読んだ本
長嶋有 『三の隣は五号室』
有栖川有栖 『マレー鉄道の謎』
江戸川乱歩 『明智小五郎事件簿』1・2
有栖川有栖ほか 『「ABC」殺人事件』
とよ田みのる 『ラブロマ』1~5(再読)
長嶋有 『春のお辞儀』
佐藤文香 『君に目があり見開かれ』
アーサー・ラッカム(絵)寺山修司(訳)『マザー・グース』
井伏鱒二 『厄除け詩集』(再読)
東直子 『千年ごはん』(再読)
武田こうじ 『雨』(再読)
オマル・ハイヤーム 『ルバイヤート』(再読)
笹原常与(編)『西條八十詩集』(再読)

詩歌とミステリの2か月。10月の詩歌に親しむイベントに向けての作業と娯楽という、わかりやすい振れ幅。
『三の隣~』は谷崎賞受賞作(おめでとうございます)。あるアパートの1室に入居して退去していく人々の、いくつかの場面が、とっかえひっかえつながれる。とてもふしぎな構成だけど、読みにくいことはない。読み終わると「こういう形でしかありえないのではないか(何が?)」と妙に納得した。でも、いちばんふしぎなのは、この本に扉が通常の位置にないこと(笑)。もはやそれが作品のすべてを語っているかのよう。
作家アリスシリーズ読みに母が参戦しそう。母はもともと浅見光彦好きだから、旅もの(?)の『マレー鉄道~』は気に入るかもと思いつつ読んだ。事件に関わる人々の人となりの描き方が、作家アリスの(有栖川さんの?)魅力。今回もそこに引きつけられた。
『「ABC」~』は、クリスティの『ABC殺人事件殺人事件』をモチーフにしたミステリのアンソロジー。新しい出会いを求めて読んでみた(作家アリスの作品という保険付き)。はじめて読んだ法月綸太郎、貫井徳郎がよかった。貫井作品の探偵、吉祥院慶彦のぶっとんだキャラクターがおもしろかったので、ほかの作品もあるか調べたら、まだそんなにない。これからリアルタイムで追いかけられるところもよい。(なのに、pixivに二次創作が存在していてビックリ!)
買って満足していた『明智~』にやっと取り掛かる。作者が書いた順ではなく、文脈からその事件の発生時期を推測/特定して、事件発生順に並べたシリーズ。こういう編集はおもしろい。読み直すことの楽しさを感じる。
詩歌の本については、今回はじめて読んだ(読み終えた)本だけ。まず、長く積読だった『春のお辞儀』。造本にひかれて買ったのだけど、もっと早く読めばよかった。しみじみするものから、吹き出すような楽しい句までいろいろ。解説を記した「しおり」もよい。
「恋愛を詠むのは短歌」と思っていたけれど、そうじゃないことを『君に~』で知った。また、最近の人の俳句を読んでみたいと思って、港の人のサイトを見にいった。作業を通じて、詩歌を紹介するにしても、それが収録されている本から入っていくのが自分らしいやり方であることの、象徴的行動だと思う。
イベントでは、音読して楽しいものも取り上げたいと思って、『マザー・グース』を入れたかったのだけど、メジャーなT氏が翻訳したものは避けたくて探したところ、寺山訳にあったった。これが当たりで、翻訳にあたって気を配ったところなどもまえがきに書いてあり、とてもおもしろかった。

三の隣は五号室

長嶋 有/中央公論新社

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マレー鉄道の謎 (講談社文庫)

有栖川 有栖/講談社

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明智小五郎事件簿1 「D坂の殺人事件」「幽霊」「黒手組」「心理試験」「屋根裏の散歩者」 (集英社文庫)

江戸川乱歩/集英社

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明智小五郎事件簿 2 「一寸法師」「何者」 (集英社文庫)

江戸川 乱歩/集英社

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「ABC」殺人事件 (講談社文庫)

有栖川 有栖/講談社

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春のお辞儀

長嶋 有/ふらんす堂

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君に目があり見開かれ

佐藤文香/港の人

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マザー・グース (1984年)

アーサー・ラッカム(イラスト),寺山 修司(翻訳)/新書館

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◆その他のインプット
映画『シン・ゴジラ』(3回)
演劇『頭痛肩こり樋口一葉』
八月納涼歌舞伎(第二部)
演劇『ヴァン!バン!バーン!』
演劇『家族の基礎』
演劇『遊侠 沓掛時次郎』
企画展 『村上春樹とイラストレーター』@ちひろ美術館
企画展 『こどもとファッション』@東京都庭園美術館
個展 コニコ『Hour』@ポポタム
グループ展 『アラベスク』@みずのそら

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by takibi-library | 2016-10-17 14:57 | いつも読書 | Comments(0)  

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