☆「草の花」

僕等はゆっくりと夏蜜柑の袋を剥き、ゆっくりとその実を口に入れた。

幸福なひとときの終わりが見えてくると、そのときすることのすべてをていねいに、ていねいにしようと思います。
将来それを振り返ったとき、暗い影の入り込む隙のない、隅々まで満たされた幸福として思い出したいからでしょうか?

でも、実際そのときは、そんな先のことはわかるはずもなくて、ただただ、そのひとときが大切なんだってだけで、そのひたむきさですべてに取り組んでしまうのだろうなあ。
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by takibi-library | 2004-04-14 23:18 | いつも読書 | Comments(0)  

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