「意味がなければスイングはない」読了

今日の昼休み、読み終わりました。読んでいて楽しかったです。

夢中になっているものの話を聞く(読む)ことは、こちらもワクワクしてくるものですが、あまりにも一方的だと聞いている側はうんざりしてしまいます。実際、村上さんの音楽の話は私にとっては難しすぎるというか、どういうことか想像つかない部分も多く、そんなときはちょっと眠くなったりしました。でも、その部分をすっ飛ばしてみても、「そうか」と思う手ごたえのある内容でした。

ところで、私は「本にかかわるサービスを提供することでお金を稼ぎ人とつながっていきたいが、どうやったらいいのか」と日々考えています。自分がこういうことを考えるようになるとは、正直なところ思ってもみませんでした。

大学入試のとき、どの分野の学科を受けるか考えたとき、文学部も考えなかったわけではないけれど、あくまでも本は楽しむもの、単純にのめりこむものにしておきたいと思ってやめました。
だから、
正直なところ、これまで僕は音楽について、あまり積極的には文章を書いてこなかった。いくつか音楽がらみの仕事はしたけれど、比較的短い文章しか書かなかった。それは僕の中に「もう二度と、音楽を仕事の領域に持ち込みたくない」という気持ちが強くあったからだ。できることなら純粋に個人的な喜びとして、音楽と関わっていたかった。それが与えてくれる自然な喜びを、仕事がらみにすることで、再びスポイルしたくはなかった。また音楽というものを必要以上に分析したくないという思いもあった。優れた音楽をあるがまま素直に楽しめて、ある場合には感動できたら、それでもうじゅうぶんじゃないかと思っていた。しかし最近になって、音楽について語りたいという心持ちが、僕の中で次第に強くなってきた。

あとがきのこの部分を読んで、心がざわざわしました。

自分の好きな本について語りたいという心持ちを、その強さをしっかりつかまえておこう。そうしたら、きっとまだはっきり見えない目的地にちゃんと到着できるはずです。

意味がなければスイングはない
村上 春樹 / 文藝春秋
[PR]

by takibi-library | 2006-02-08 23:04 | いつも読書 | Comments(1)  

Commented at 2006-02-08 23:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

<< 読書は「手段」か「目的」か? 最近早く帰れています。 >>