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「陰陽師 太極ノ巻」 読了

読み終わっちゃいました。楽しかったけど、また続きがあるのもわかっているけど、さびしい気分です。次が出るまでにあと2、3回読みそうです(いつものこと・笑)。

この巻はとくにあとがきがよかったです。
今回もまた、晴明、博雅コンビの話、どれもおもしろい。(←自分で書いてもいやみではない!)
ぼくが『陰陽師』で書いているのは、いつ、誰がどこからこの物語を読み始めても、常に必ずあの縁側に晴明と博雅が座っていて、いつもと同じように酒を飲み、いつもと同じように会話をしている―そういう風景である。
(中略)
困ったことにというか、嬉しいことにというか、この風景、ぼくはいくらでも書けるのである。
マンネリをおそれない。
そこがうまくいっているようにも思う。
毎回変わらない、晴明と博雅が晴明の家で酒を酌み交わしながら話す場面は、私の憧れです。季節によって変化する陽の加減、庭の様子、酒の肴。そういう何気ないものをゆっくりと見つめて楽しみにする時間の流れ。
私もあんなふうに友達に訪ねてもらって、お茶を飲みながら(下戸なので)ゆるゆるとおしゃべりをして・・・という日々を送りたいです。

あの時代って、週に何日くらい出仕してたのかな~と思います。
少なくとも今みたいに「週5」ではないのではないでしょうか。

今も「方違い」とか「物忌み」とかあるといいです。
「明日は方違いのためいつもと違う路線の電車に乗る」とか、「物忌み休暇」とかあったら、ちょっとココロ余裕が生まれるはずです。
それから、芸事でボーナスがもらえるとかもすてき(笑)。

陰陽師 太極ノ巻
夢枕 獏 / 文藝春秋

by takibi-library | 2006-04-02 11:40 | いつも読書  

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