「頼むから静かにしてくれ(1)」読了

今日のお昼で読み終わりました。

いろいろ考えたのですが、私がこの本に収められている物語にぐっとくるときの決まりがみえてきました。「毎日の暮らしの中でこみ上げてくる心細さ」です。

それは、思いがけずやってきます。
見落としていた心の堤防が小さなひびから決壊して、心細さがあっという間に広がるのです。誰かが近くにいても、日が昇ろうとしていても、心にしみこむ冷たさと湿っぽさはなくなりません。
そういうことって、たま~にありませんか?

私はあります。それは自分の弱い部分であって、直さないといけないことだと思っています。
でも、この本には、そんなふうに心細さに押し流されて飲み込まれていく一瞬が、くっきりと描かれていました。それを読んで「そうだよね」と思うことで、「直さなくちゃ」とこわばった気持ちがほぐれる感じがしました。

心細い気持ちは少したてばすーっと引いていくもの。
それをちゃんと覚えておけば大丈夫な気がします。


頼むから静かにしてくれ〈1〉
レイモンド カーヴァー Raymond Carver 村上 春樹 / 中央公論新社
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by takibi-library | 2006-04-18 22:54 | いつも読書 | Comments(7)  

Commented by saheizi-inokori at 2006-04-19 22:43
今日静かにの本買いました。いつ読むかな。50冊以上が読んでくれと待っている。
Commented by takibi-library at 2006-04-19 23:22
私は以前より積読が減っています(ちょっと自慢)。理由は3つ。
1つめはブログを書くようになって、1冊の本にかける時間が長くなりました。読むのがゆっくりになったのではなく、本をきっかけに考える時間、それを人に伝えられる言葉にするための時間が増えたからです。
2つめは、そのために本屋へ行く時間、Amazonで物色する時間も削ったので、本を買う量が減ったということ。
最後に、ごく最近は人から本を借りています。前は買わないと気がすまないほうだったのですが、友達から借りて読む楽しさはなかなか新鮮です。
Commented by ましゅ at 2006-04-20 10:23 x
以前は積読してました。なんだか、おいしいものを食べそこねそうな気がしてあせって本を買っていた様な気がする・・・。
今は、気に入った本だけを何回も読むようになりました。
最近、何度も読んでいるのはマンガだけど「PLUTO」浦沢直樹×手塚治虫です。やばいくらい面白い。電車の中で読みふけって、乗り過ごしそうになった(^_^)。こんなことはめったにないです。S・キングの「ファイヤー・スターター」以来の経験(このときはバスに乗っていたのだったけど)。
Commented by saheizi-inokori at 2006-04-20 11:14
本もシンプルライフ、ロハスで行きたいと思いながら本屋を通り過ぎることが出来ずはいると・・。買わないと決めて出てくればいいのですが何かの弾みで一冊手に取ると・・まるでダイエットの禁を破る快感!あっという間に何冊か手に。淫。
Commented by ましゅ at 2006-04-20 12:58 x
saheiziさん、何かの弾みで・・・というのすごくよくわかります。ふと、手に取って面白い、と思った本がシリーズものだったりすると大変ですよね。僕は池波正太郎を読み始めたとき、一番ひどかったかも。
Commented by takibi-library at 2006-04-20 23:19
ましゅ、佐平治さん>
その「弾み」って、まさに人生の彩りだと思います。たくさんあるとにぎやかでカラフルに、ひとつでもはっと心をひきよせる、そんな効き目がありそう。
Commented by saheizi-inokori at 2006-04-21 10:19
一期一会?シンクロニシテイもそんなことかもしれませんね。

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