人気ブログランキング | 話題のタグを見る

浦沢直樹/宇多田ヒカル 対談(Invitation2006年5月号)

先日職場の歓送迎会でマンガの話をしたときに、私が「浦沢直樹さんのマンガは『パイナップルARMY』から読んでる」と話したことを覚えていた同僚が、浦沢さんと宇多田ヒカルさんの対談が載っている雑誌を貸してくれました。
貸してくれたことはうれしかったのですが、同僚は「二人が何を話しているかちっともわからないから、読んで解説してよ!」と言っていたので、借りてから1週間ほどはビビッて手をつけられませんでした。

今日はたっぷり眠って頭がすっきりしていたので、テレビで紀伊国屋劇場で上演されたお芝居「びっくり箱」を見終わってから、ゆるゆると読み始めました。
おもしろかったです。

宇多田さんの曲をあまりちゃんと聴いていないので、それについてはちょっとわかりにくいこともあったのですが、浦沢さんについてはかなり興味深いコメントがありました。
僕は『MONSTER』を始めるときに「じゃ、そろそろ始めますんで」って感じだったの。練習時間っていうと読者には失礼だけど、自分なりに課してきたトレーニング期間を終えてそろそろ始めるかって感じだった。で、そろそろ始めるからすごいことになりますよ、って意味で『MONSTER』っていうタイトルにしたの。
あぁ、そういうことだったんだ・・・と思いました。
私は『パイナップルARMY』、『MASTERキートン』と読み進め、『YAWARA!』がおもしろいと思えなくて、読まなくなりました。
でも、『MONSTER』の評判を聞いて、友人から全巻まとめて借りて、一気読みしました。
ほんとうに、すごいことになってました。この「すごさ」には作者自身の予感もあったことなんですね。それもまたすごい。

実は、私も「そろそろ始めますんで」って、今思ってます。
すごいことにはなるかは・・・わかりませんが、こういう感覚は大事にしていいんだとちょっとうれしくなりました。

ところで、インタビューを通じて、ふたりにはものづくり(マンガ、音楽)の原動力になるものについて共通点があることがわかります。
それは「ちょっとネガティブな感情や感覚が原動力になっている」ということですが、たしかに人間には多かれ少なかれそういう原動力があると思いました。それがどのくらい強くなるかは個人差があるにせよ。

by takibi-library | 2006-06-11 00:40 | いつも読書  

<< どうしてサンボマスター? タコライスを作りました。 >>