「富豪刑事」読了

昨日読み終わりました。おもしろかったです。

刑事が富豪だという設定は突拍子もないのですが、それがしらけるような不自然さを感じさせないようになっているところがよかったです。
解説にも書いてあったのですが、それはおそらく「推理小説としてちゃんとしている」こと、「細部が丁寧に描かれている」ことによるものだと思います。

前者については、トリックについての根拠はがっちりとしています。捜査過程で富豪刑事が富豪としての金に糸目をつけない手段をとっても、トリック自体はじつげんされそうな「ほんとっぽさ」があります。

後者については、富豪刑事の同僚のキャラクターがしっかりしています。また、事件に関わる被害者や容疑者、彼らの生活についても人となりや彼らの仕事の専門性などが具体的に描かれています。
そして、強盗、放火、密室、誘拐、暴力団関係の事件と、富豪刑事が携わる事件がいろいろあることも「ほんとっぽさ」につながっていると思います。


これまた解説によると、筒井さん自身は続編を考えていらっしゃらないようですが、私は続編希望です。

富豪刑事
筒井 康隆 / 新潮社
[PR]

by takibi-library | 2006-06-29 07:50 | いつも読書 | Comments(0)  

<< 「食品の裏側」読了 何でもそろう? 玉川高島屋。 >>