「嫌われ松子の一生」 読了

昨日、上巻の2/3と下巻を一気に読みました。
この作品は、あまり感心しません。

松子の生涯は不幸です。これはゆるぎない事実です。もちろん、フィクションとはいえ「死んだ人を悪く言わない」べきですが、松子は不幸でした。そして、それは誰のせいでもなく松子自身のせいなのです。

松子は、他者から見た自分=愛される自分のことだけを考えていた女性です。愛する男のためにと松子自身は行動を理由づけていますが、実際は、自分はこんなことまでしているのだから、当然愛されるべきという傲慢さを感じます。

私の味方も極端だと思いますが、そういうところが読んでいて不愉快でした。
それでも最後まで読んだのは、おそらく、松子が生きた時代の描写が丁寧であったからではないかと思います。
昭和45年から平成13年まで。私の記憶がない時期も含まれますが、描かれた「世の中」はとてもリアルに感じました。

一方、その松子の生涯をたどる、甥の笙と明日香はというと、松子の時代の描かれ方に比べると、ちょっと物足らない感じがしました。
彼らがどうしてそう考えたのかがわかりにくく、全体的に非現実的なほど突拍子もない感じがしました。

そして、これは案外、映画のほうが受け入れやすい物語なのでは?と思いました。
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by takibi-library | 2006-07-07 08:04 | いつも読書 | Comments(0)  

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