「イッツ・オンリー・トーク」:表題作読了

この本には2つの作品が収められています。そのうちの表題作のほうを読み終えました(順番どおりです)。

作品の雰囲気としては映画と変わらないのですが、結末が小説と映画とではちょっと違いました。
映画を見たときに結末が下がりすぎる、それまででも主人公はじゅうぶん困っているのに、ちょっとだいじょうぶかなぁと思うような困ったことが起きて終わるのが、あまり感心しなかったのです。けれども、小説のほうは、「なによ、ふん」と言って切り抜けられるような程度に収まっているような気がして、こちらのほうが「主人公のくらしはこれからも続くのだ」と素直にわかって、ほっとしたり、ちょっとすがすがしかったりしてよいです。

ところで、「イッツ・オンリー・トーク」とはキング・クリムゾンの楽曲から取ったものでした。
私はこの曲は知らないのですが、最終章が「クリムゾン」となっている以上、何か意味があるのだろうと思います。
でも、映画ではクリムゾンではなく、尾崎豊でした。それはちょっと違いすぎるんじゃないかと・・・。
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by takibi-library | 2006-07-23 17:24 | いつも読書 | Comments(2)  

Commented by nyankoya at 2006-07-26 00:09
尾崎…それはなぜ?
「イッツ・オンリー・トーク」にこそ意味があるような気がしていたのに…。
すがすがしすぎないのが、絲山秋子のいいところだと思っています。
Commented by takibi-library at 2006-07-26 22:43
でしょう?(笑)
映画と原作とでは、空間の雰囲気はよく似ているけれど、登場人物の立場や主人公との関係性がだいぶ違いました。
それぞれ別物として「よいなぁ」と思っていたほうがいいかも、です。

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