「飲食男女」:カラフルな人生

この本は・・・久世さんの体験談みたいなのですが、ずいぶん小さなころのことを憶えていらっしゃる方です。

作家さんというのは、大げさに言うと一種の特異能力者なのではないかと、ときどき思います。自分の身に起きたことについての感覚のくっきりとした記憶を、長く長く持ち続ける能力を生まれながらにして持っている人が、あふれた記憶を文字にしているのではないでしょうか。

ところで、久世さんは幼い頃からいろいろな女性に遭遇し、大人になってからはおつきあいをしています。たくさんの女性の中から選ばれて、ここに取り上げられた女性たちは、ある意味ちょっと変わっている人たちです。
でも、「この人たちはおかしい」と切り捨てられるほど変わってはいないし、ときには自分にもこういう部分があるかもしれないとか、こんなふうに人から思われたり、あんなふうにふるまえたら、私の人生はどんなふうに色合いが変わっただろうと、想像できる程度の変わり具合です。

でも、ほんとの話だとすると、やっぱりどきどきします(笑)。


飲食男女(おんじきなんにょ)―おいしい女たち
久世 光彦 / 文藝春秋
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by takibi-library | 2006-08-11 00:08 | いつも読書 | Comments(0)  

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