「ちいさいモモちゃん」シリーズ3冊読了。

夏休み前日の11日、のどが痛いながらも本屋に寄って、休み中に読む本を調達しました。

そのときに、ふと思い出して衝動買いしたのが、子供の頃に読んだこの3冊。
当時、家に買ってあったのは最初の「ちいさいモモちゃん」のハードカバーだけで、あとの2冊は学校の図書室で読んだと思います。そのため、詳しく話を覚えているのは最初の1冊だけなのでした。

読み終わって、驚きました。とくに、「モモちゃんとアカネちゃん」で描かれる、モモちゃんのままとパパの別れが。
モモちゃんシリーズが出版されたのは1960~70年代です。想像でしかないのですが、当時はまだ今ほど一般的なことではなかったのでしょうか(著者は離婚をしていますが)。
そういうことを子供が読む本に描かれ、それが広く受け入れられているのは、著者の描き方に説得力があるからなのだと思います。

ある日、死神にとりつかれたモモちゃんのママは森のおばあさんに相談しに行きます。
おばあさんは、1つの植木鉢に植えられている、枯れかかったパパの木とママの木を鉢から出して、別々に森に植え替えます。すると、ママの木はすくすくと育ち、パパの木は金の宿り木を載せて歩きはじめました。
そして、おばあさんはママに言います。
「あるく木とそだつ木が、ちいさなうえ木ばちの中で、根っこがからまりあって、どっちもかれそうになるところへきているんだよ。もちろん、うえ木ばちの中で、おたがいよりそってそだつ木もあるし、大きくそだつ木に、つたがからまるようにくらしていくこともある。だがねえ、あるく木というもんはかなしいもんだ。あるかないではいられないのさ。」
「あるいてもいいんです。あるいちゃいけないなんていってません、あるきかたなんです……。」
「それはわかってるよ。」
おばあさんはくっくとのどでわらいました。
「でもおまえさんは、やどり木にはなれない。だからしかたがないのさ。」
この部分、今の私が読むといちばん印象に残るのですが、子供の頃に読んだ記憶はないのです。もしかしたら、読んだ当初も具体的にどういうことなのかがわかっていなかったかもしれません。「離婚」という言葉さえ知らなかったかもしれません。

子供の頃に読んだのは「モモちゃんとアカネちゃん」までなのですが、このシリーズはあと3冊あるようです。この続きの話も読んでみたいです。


ちいさいモモちゃん
松谷 みよ子 / 講談社
ISBN : 406147006X




モモちゃんとプー
松谷 みよ子 / 講談社
ISBN : 4061470078




モモちゃんとアカネちゃん
松谷 みよ子 / 講談社
ISBN : 4061470086
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by takibi-library | 2006-08-22 17:57 | いつも読書 | Comments(2)  

Commented by ましゅ at 2006-08-24 11:44 x
すごいね「モモちゃんとアカネちゃん」。比喩にびっくりしました。子供が読んでもわからないだろうなぁ・・・。
記憶力の有意義な使い方は・・・そうだ、英語(語学)だよ(^^)
Commented by takibi-library at 2006-08-24 22:13
これに限らず、比喩表現の深さがすばらしいです。
ところで、英語熱、復活?

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