「飲食男女(おんじきなんにょ)」読了

どの話も、つやっぽくなまめかしいのですが、意外とさっぱりした読後感です。
さっぱりしすぎて、「で、なんなのかな?」と思わなくもないのですが、ふとした拍子に引き出してしまった打ち明け話みたいです。

プロローグで著者は
〈女を食べる〉と言うと、何だか品がないようだし、食べられる方は気味が悪いだろうが、この歳になるとそんな表現が一番〈感じ〉である。可愛いし、いい匂いがして、おいしい。
と書いています。そして実際に、そんな感じの話が集められています。(同じような話が集められているので、ひとつひとつの話の印象が散漫なのかもしれません。)

私としてはとくに気に入りも気に食わなくもないのですが、人によっては不愉快かもしれないなぁと想像しています。
せっかく時間をかけて読むのですから、気分を害することは避けたいところです。上記のこの著者の言い分に全く共感できない人は、この本を読まないほうがいいと思います。


飲食男女(おんじきなんにょ)―おいしい女たち
久世 光彦 / 文藝春秋
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by takibi-library | 2006-08-23 22:48 | いつも読書 | Comments(2)  

Commented by saheizi-inokori at 2006-08-24 09:14
食べられる側の喜びみたいなものも底にみえました。
Commented by takibi-library at 2006-08-24 22:11
食べられる側・・・食べ物を食べるときには考えない視点ですね。

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