「グレート・ギャツビー」読了

読み終わりました。
このところいろいろ思い悩むことが多い分、この本にあふれる美しさ、華やかさはまぶしいほどでした。ギャツビーたちの暮らしは豪奢で、現実の私の暮らしとは比べ物にもならないし、かといって、そうなりたいとかうらやましいとも思いません。ただ、暮らしの中にあるものの美しさに、目を配る余裕がある自分ではいたいと思います。

私にとって、訳者である村上春樹さんの「羊をめぐる冒険」とともに"青春の終わり"を描いた傑作として君臨する作品です。けれども、果して私自身にとって"青春"という時期があるのか、あったのか、わからないのです。これらの本には"青春の終わり"がキッチリと描かれていることはわかるのですが・・・。

それは、私自身がこれまでの人生で、自分の意思で何かを始め、終わらせた経験が少ないからだと思います。いつも、来るもの拒まず、去るもの追わず、安全な道をゆっくりと歩きながら、手を伸ばせば届く範囲でほしいものを選び、それで満足していました。幸運にも、ただ手を伸ばすくらいの勇気で、そこそこいいもの(人からも多少はうらやましがられるようなもの)を手に入れることができていました。

「グレート・ギャツビー」のニックが故郷を離れたときのような"決心"をしたことのなかった私は、昨年はじめて決心らしいことをしましたが、それではじめたことは、今小さな蹉跌を経験しています。そして、自分で始末をつけて、自分の意思で終わらせることにしました。

けれどもニックが言うように、私は前に進み続けるのです。
ほんとうに、前へ。

グレート・ギャツビー
村上春樹 / / 中央公論新社
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by takibi-library | 2007-02-18 18:29 | いつも読書 | Comments(0)  

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