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好物を憶えていてもらっている、ということ。

土曜日、両親の家に祖母と、祖母の妹と弟(大叔母、大叔父)が来ました。祖父のお墓が両親の家の近くにあり、お彼岸は商売が忙しくお墓参りに来られないので、早めにすませることにしたとのことでした。

祖母は、少し前に魚屋さんが仕入れとは別に、大きな金目鯛(君津で3500円相当。東京では?)をくれたとのことで、持ってきてくれました。
「ちゃこちゃん(私)が、好きだからさ。食べさせようと思って」

実は、私が両親の家に帰った、金曜日の晩ご飯に、母も金目鯛の煮つけを用意していてくれました。
私はむつ("めろ"でも)や金目鯛などの白身魚の煮つけが好物です。でも、むつや金目鯛は高く、私にはそれを自分で買う度胸がありません。
それを見越した母が、「あなたじゃ(性格的に)買えないでしょう」と、奮発してくれました。

祖母も母も、この時期に私に食べさせると言えば金目鯛。
二人も親子とはいえ、まったく同じ選択をしていたのがおもしろくもあり、ありがたくもあり。

好物を憶えてもらっていることは、うれしいです。それだけ、記憶のスペースを割いてくれているのですから。
だから、ただ好物が食べられることだけではなくて、その気持ちとか、憶えてくれていることも喜んでいることを、伝えられたらと思います。なかなか難しいのですが。

私はこれからも、どれだけ家族や友人の好物を憶えて、思い出して、その品物を贈ることができるかわかりません。でも、それを繰り返すことで、きっと何かいいものが心に降り積もっていくような気がします。

まずは今週、久々に会う人がいるので、その人の好物はおみやげに用意しようと思います。

by takibi-library | 2007-03-05 13:49 | くらし  

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