「重力ピエロ」読了

ヨシカズさんから教えてもらった、伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を読みました。

はじめて読む作家さんでしたが、親子とは?血のつながりとは?という重いテーマを持ちながら、物語は軽やかで、微笑ましく、読み終わったあとにちょっと心強くなるような本でした。

そして、ところどころに、遺伝子研究、芸術、ネアンデルタール人とクロマニョン人、「カラマーゾフの兄弟」、「山椒魚」、「走れメロス」、桃太郎の解釈、バタイユ、ガンジーの言葉・・・と挿話やモチーフがたくさんあります。
私はこういう幕の内弁当的な「いろいろなものが少しずつ」というのが好きなので、読んでいてそれらに出くわすことがいちいち楽しかったです。

私にとっては登場人物も魅力的でした。喜怒哀楽がすぐわかる主人公・泉水、ちょっと変っているけどクールな弟・春、二人の両親、探偵の黒澤さん、"夏子"さん、泉水の職場の同期・英雄など、くどくなく、でもくっきりとした存在感がありました。
とくに、泉水と春のお父さんと、探偵の黒澤さんが私のお気に入りです。

伊坂作品、もうちょっと読んでみたいと思います。

重力ピエロ
伊坂 幸太郎 / / 新潮社
ISBN : 4101250235
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by takibi-library | 2007-03-11 14:33 | いつも読書 | Comments(2)  

Commented by ヨシカズ at 2007-03-17 23:18 x
少しパソコンを使わなかった間にスピッツの話とか、「パリ、ジュテーム」とかコメントを書きたい記事がいっぱいでびっくりしました。笑

とりあえず、推薦したこともあって「重力ピエロ」にコメントしています。

「いろいろなものが少しずつ」の感覚というのは伊坂作品だけのなかで繰り広げられている場合もあるんです。
kunugieさんが気に入った黒澤さんは伊坂作品「ラッシュライフ」にも登場してきます。

そんな感じで彼の作品の間でもちょっとずつ要素のやりとりがあります。

話は変わりますが、ネットで音楽は同じく買ったことが無いです。
実体がはっきりしない物を、さらにはっきりしない形で受け取るのはなんか苦手意識があります。
Commented by takibi-library at 2007-03-18 14:29
>コメントを書きたい記事がいっぱいでびっくり

それはそれは・・・(笑)。

黒澤さんが出てくる作品がまだあるんですね。楽しみです。

ところで、「パリ、ジュテーム」を見たときに、伊坂さん原作の「アヒルと鴨のコインロッカー」の予告編を見ました。それによると、原作は伊坂さんの最高傑作なのだとか。こちらも読んでみたいです。

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