「重力ピエロ」読了
2007年 03月 11日
ヨシカズさんから教えてもらった、伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を読みました。
はじめて読む作家さんでしたが、親子とは?血のつながりとは?という重いテーマを持ちながら、物語は軽やかで、微笑ましく、読み終わったあとにちょっと心強くなるような本でした。
そして、ところどころに、遺伝子研究、芸術、ネアンデルタール人とクロマニョン人、「カラマーゾフの兄弟」、「山椒魚」、「走れメロス」、桃太郎の解釈、バタイユ、ガンジーの言葉・・・と挿話やモチーフがたくさんあります。
私はこういう幕の内弁当的な「いろいろなものが少しずつ」というのが好きなので、読んでいてそれらに出くわすことがいちいち楽しかったです。
私にとっては登場人物も魅力的でした。喜怒哀楽がすぐわかる主人公・泉水、ちょっと変っているけどクールな弟・春、二人の両親、探偵の黒澤さん、"夏子"さん、泉水の職場の同期・英雄など、くどくなく、でもくっきりとした存在感がありました。
とくに、泉水と春のお父さんと、探偵の黒澤さんが私のお気に入りです。
伊坂作品、もうちょっと読んでみたいと思います。
重力ピエロ
伊坂 幸太郎 / / 新潮社
ISBN : 4101250235
はじめて読む作家さんでしたが、親子とは?血のつながりとは?という重いテーマを持ちながら、物語は軽やかで、微笑ましく、読み終わったあとにちょっと心強くなるような本でした。
そして、ところどころに、遺伝子研究、芸術、ネアンデルタール人とクロマニョン人、「カラマーゾフの兄弟」、「山椒魚」、「走れメロス」、桃太郎の解釈、バタイユ、ガンジーの言葉・・・と挿話やモチーフがたくさんあります。
私はこういう幕の内弁当的な「いろいろなものが少しずつ」というのが好きなので、読んでいてそれらに出くわすことがいちいち楽しかったです。
私にとっては登場人物も魅力的でした。喜怒哀楽がすぐわかる主人公・泉水、ちょっと変っているけどクールな弟・春、二人の両親、探偵の黒澤さん、"夏子"さん、泉水の職場の同期・英雄など、くどくなく、でもくっきりとした存在感がありました。
とくに、泉水と春のお父さんと、探偵の黒澤さんが私のお気に入りです。
伊坂作品、もうちょっと読んでみたいと思います。
重力ピエロ
伊坂 幸太郎 / / 新潮社
ISBN : 4101250235
by takibi-library | 2007-03-11 14:33 | いつも読書