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橘いずみって、たまに聴きたくなります。

橘いずみのアルバム「太陽が見てるから」を聴いていたのは、高校の頃だったと思います。ラジオで「バニラ」を聴いて、その声に驚いて、アルバムを買いました。

「太陽が見てるから」はだいぶあとになって売ってしまったのですが、それからまたしばらくしてから、ベスト盤を買いました。初期の楽曲は聴いたことないものばかりですが、橘いずみという人の変遷がわかるよい1枚だと思います。「太陽が見てるから」には入っていないけど気に入っていた、「上海バンドネオン」が入っているのも、私にとってはポイント高いです。

昨日から今日にかけて、このベスト盤を聴いています。

最近、業が深いなぁと思う人がいて、私とその人ではものの考え方が全く違うので共感はできないけれど、理解はしています。ただ、理解する過程で、私自身そういう「業の深い路線」に、うっかり乗り換えてしまうこともありえるのかなぁと思いました。

あまりステレオタイプに持っていかないほうがいいとも思うのですが、教訓として、女性性を持つ以上、業の深い生き方になる可能性があるような気がしています。そして、その業の深さを橘いずみの歌詞は言葉にして示しているので、聞いているこのごろです。

ここまで書くか?というほどの辛らつさをもった自虐性。私はなんだかんだで自分に甘いところがあるので、ここまで自分を追い詰められないのですが、彼女の言葉を100%否定することも、何事もなく笑い飛ばすこともできないんです。
一番大切なものはこの貪欲な私
いちばん厄介なのもそうデタラメな私
好きな人に他に守るものがあっても構わない
だけどひとり夜の渋谷で待つのは好きじゃない

 「失格」
ねぇ どうかあなた死なないで
何でもいいから 生きていて
あなたの存在があるから
何とか私は生きられる

 「太陽」
こういう言葉を読むと、ぞっとしますが、吸い寄せられもします。

また、他人事ではなく、日々の暮らしで見てみぬふりを決め込んでいることを目の前に突然つきつけられるような歌詞もあります。
自分を取り戻すスペースを
手に入れるために働いて
息を継ぐはずの時間にさえ
疲れ果てて眠りこけている

 「太陽」
それぞれの理由で 流した涙の数だけ
それだけの喜び 本当に君を救っているかい

 「永遠のパズル」
でも、私の好きな「上海バンドネオン」は、行ったことがない上海ですが、その街の持つ熱が伝わってくるような、同じ風が吹き込んでくるような、幻想的で流れるような1曲です。聴くと、上海へ行ってみたくなります。

GOLDEN☆BEST/橘いずみ
橘いずみ / / Sony Music Direct
ISBN : B000067JPJ

by takibi-library | 2007-03-19 13:30 | 歌詞を読む  

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