「不毛地帯(四)」読了

「不毛地帯」、読み終わりました。

うーん・・・最後まで主人公のことがわかりませんでした。
商社で彼が手がけてきた案件については、「国のため」と思いつめて取り組んでいました。でも、それを成し遂げるために、信じあう人を追い詰め、政治家へ裏金を送って、自分が汚れていくことを嫌悪していました。
私には、その彼の苦悩に生々しさを感じることができなかったです。なんとなく、言い訳がましいというか、潔くないというか、腹をくくれていないというか・・・好きになれませんでした。彼の強さが私にはわかりにくかったのかもしれません。

主人公とは対照的に、彼の腹心の部下となる兵頭、海部、塙の3人あたりは、くどくなくそれぞれの性格が表れていました。そして、自分の行動に自分なりの納得ができているのが伝わってきたのがよかったです。彼らの立ち回りは読んでいてわくわくしました。

壱岐正の物語はあまりおもしろさを見出せませんでしたが、群像劇としては読み応えたっぷりです。もしかしたら、映画の方がその魅力がより引き出されているかもしれないと思います。

不毛地帯 (4)
山崎 豊子 / / 新潮社
ISBN : 4101104182
[PR]

by takibi-library | 2007-04-28 22:28 | いつも読書 | Comments(0)  

<< 若い人たち 危険物 >>