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「花の生涯(上)」:井伊直弼のことって意外と知らなかった。

「不毛地帯」が終わってから、舟橋聖一の「花の生涯」を読み始めました。

この小説は、NHK大河ドラマの最初の作品の原作ですが、テレビドラマにしてもおもしろいだろうなぁと思います。
しなやかな志向を持つ若殿・直弼は、末子ということもあり、不遇の生涯を送ることを受け入れて静かにつつましく暮らしていました。しかし、世継ぎが夭折し、急遽抜擢されてしまいました。
このように、直弼の国政デビュー(?)は慌しいものでした。

彼を助ける人々は、あでやかなたか女、従順でありながらしっかりものの佐登、直弼の信頼の厚い学者・長野兵馬、魅力的な登場人物がこれからどんな運命を辿るのかわくわくします。
直弼の最期は知っていますが、果して彼がどんな思いで開国に踏み切ったのかは、全く知りません。私は直弼たちが何を考えているのか耳をそばだてるように読んでいます。

読み進めるのが楽しくもあり、終りが近づくのがもったいなくもあり・・・。

花の生涯 上 新装版 (1)
舟橋 聖一 / / 祥伝社

by takibi-library | 2007-05-01 21:42 | いつも読書  

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