「花の生涯(下)」:たか女、長野主膳

直弼を取り巻く人々の中で、つかみどころがないのがたか女と長野主膳です。
たか女は何を考えているのかがわからず、主膳はどうしてそこまで直弼が彼を取り立てるのかがわかりません。

たか女は、直弼のために彦根藩の間者として命の危険も顧みず働きます。その一方で、主膳とも親しい関係を続けます。ふたりで仲良く直弼の噂話に花を咲かせるのです。ふたりがいちゃいちゃしている間も、直弼は厳しい判断を求められる局面の連続だというのに!

そんなたか女の本性が垣間見える一言。
「嫉妬がのうて、ものの哀れがわかりましょうぞ。」
うーん・・・おそろし。

それにしても、このたか女にほれている、直弼の腹心・長野主膳というのもまただらしがないというか、しまりがない男です。見てて恥ずかしくなります。いらいらもします。もっとピリッとした人はいなかったのでしょうか。彼に荀彧並みの王佐の才があれば・・・(?)。

物語は進み、今は春の雪・・・もうすぐ、直弼は死にます。
彼の死を、二人はどのように受け止めるのか。
そして、直弼を支え続けた側室・里和は・・・まさに佳境です。

花の生涯 下 新装版 (3)
舟橋 聖一 / / 祥伝社
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by takibi-library | 2007-05-17 21:15 | いつも読書 | Comments(0)  

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