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「検事の控室」:静かで温かい視線

最近、持ち歩いているのは中公文庫の復刻版「検事の控室」です。

著者は、1932年から1964年まで検察で働いていた検事さんです。現代とはだいぶ事情が違うと思うのですが、読むと、検事という仕事に対する印象がだいぶ変わります。

著者自身が携わった事件の回顧譚ですが、関わった人々の名前は出てきませんし、物語として読める雰囲気になっています。今のところ半分くらい読みましたが、著者の、人に対する好奇心と言うには静かすぎる温かな視線に、心が和みます。


検事の控室 改版
出射 義夫 / / 中央公論新社
ISBN : 4122048680

by takibi-library | 2007-06-12 21:48 | いつも読書  

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