「鴛鴦の間」:くだらないけどおもしろい。

舟橋聖一です。大衆小説です。
ブックピックの商品で、説明を書く前に読んでいます。

まだ半分くらいなので、これからの展開にもよるのですが、今のところたいした話ではありません。むしろくだらないともいえます。でも、なぜかおもしろくて、先が気になります。

父親が外に女を作ったことが両親の離婚の原因だと思っていたら、母親にも父以外に思いを寄せる男がいたとわかった娘(16、7歳)が、穢れた母を疎んじ、家出をします。身元が確かでないので、なかなか職に就けず、けっきょく連れ込み宿の女中になり・・・という話。
身を持ち崩しそうで、そうでもない主人公と、余計なことを吹き込む周囲の女たち、振り回されたり、ちょっかいを出したりする男たちの人間模様。
くだらないなぁと思いつつ、ぐいぐい読ませてしまうのは、やはりテンポのよさと、いきいきとした描写のせいでしょう。それと、連れ込み宿で待ち合わせた女に振られ、一人で泊まった四十男と、すれっからしたつもりでも、実は臆病で保守的な主人公の関係がどうなっていくのか、やっぱり知りたくなります。

それぞれがどんな思惑でいるかがテンポの割に緻密に書かれていて、「まったく若い娘は支離滅裂だよねぇ」とか、「四十男も大変だなぁ」とか、いちいち納得したり、感心したり、飽きることがありません。

さて、つづき、つづきっと。

鴛鴦の間 (1957年)
舟橋 聖一 / / 文芸春秋新社
ISBN : B000JAXTK4
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by takibi-library | 2007-07-14 21:14 | いつも読書 | Comments(0)  

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