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「シャーロック・ホームズの冒険」:ワトソン君と関口君

ホームズ、読んでます。あと1つの話でおしまいです。

読んでいて思うのは、ホームズとワトソンは友達なのか?ということです。ホームズは自尊心を隠さず、ワトソンに対して容赦ないし、ワトソンはワトソンでやや露骨にその度を越した様を嫌悪します(でも、ホームズには気にもとめられない)。
ちょっとギスギスしていて、読んでいてあまりいい気分ではありません。

探偵がその補佐役をコテンパンにすることで思い出すのは、京極堂と関口君(京極夏彦さんの作品に登場)です。
でも、ホームズに比べれば京極堂はまだ優しいし、ワトソンに比べれば関口君はずっと気が弱いです。似ているようでも、やっぱり日本人ということか?

ただ、別のこともちょっと考えています。訳の問題です。
今読んでいるのは初版が昭和28年で109刷(すごい・・・)。かなり「そりゃないよ」という言い回しが出てきます。"温かいものぬきの夜食"とか(苦笑)。

そうなると、俄然新訳が気になるわけです。
注釈がなかなか気の利いたものらしいし。

シャーロック・ホームズの冒険
コナン・ドイル / / 新潮社

by takibi-library | 2007-09-26 20:20 | いつも読書  

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