映画「めがね」を観ました。

月曜日、映画「めがね」を観ました。
「かもめ食堂」のスタッフによる、小林聡美さん、もたいまさこさんが出演する作品というだけでじゅうぶん魅力的ですが、加えて私はめがね好き(透明なレンズのだけで6つ持っています)。だいぶ前から「観ねば!」と目をつけていたのです。

どっぷりと満喫した。
というのが観終わってすぐの感想。壮大なスケールとか、迫り来る感動とかはないのですが、舞台となる島と同じ時間が劇場に流れていたような感じです。
それは「かもめ食堂」のときも同じですが、やはり街(ヘルシンキ)の時間と島の時間は流れ方が違います。島にいるとわからないけれど、外側から見ると、そのうねりの大きさがわかるようなゆったりとした起伏のある流れ。
映画にはそのゆったりとした中の節目が感覚的にわかる人がいます。そういう人がふらりとやってきます。

そして、「かもめ食堂」と同じように、魅力的な食事、とくに朝食が出てきます。
南の島だから!という力みが全くない献立がよかったです。
しかし、「かもめ食堂」よりも好き嫌いが分かれる作品かもしれません。

「めがね」がどうにもつまらないという人は少なくないと推測します。ゆったりとしたうねるような時間の流れが、長すぎると感じるかもしれないし、登場人物についてわからないことがたくさんあるまま終わってしまうし。

でも、私は機会があったらもう一度見たいと思いました。
そして、あの島へ行きたいとも。



主人公のタエコさんは、"先生"と呼ばれる仕事をしています(と、中盤くらいで発覚)が、ある日「携帯電話の届かないところ」へ行きたくなって、島へ降り立ちます。
そしてはじめのうちは、島の(あるいは民宿?ハマダの)雰囲気に馴染まないことで「道を外れない」ことを維持しているような、緊張感溢れるタエコさんです。

けれども、その素質によって、だんだんハマダ流?に慣れていきます。
あの、道の真ん中で途方に暮れたときにサクラさんが迎えに来てくれたときから、あきらめてうねりに身を任せるようになりました。

私はタエコさんほど張り詰めてはいませんでしたが、会社を辞めたときは、逆らってもしょうがないと思って、うねりにぽとりと落ちてみたのだと、今になって思います。

今はゆったりとした流れの中です。島にいるかのように、静かな節目を待っています。
そして、ユージさんやハルナさんのように、「あっ・・・」と思ったら、粛々と準備をはじめるつもりです。
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by takibi-library | 2007-09-26 21:07 | 鑑賞 | Comments(4)  

Commented by ヨシカズ at 2007-09-27 20:51 x
ゆったりした流れというあたりから、”背伸び”してない、無理をしてない邦画っていう感じがします。
かもめ食堂はDVDがあったので見ようと思います。

マスター・キートンはアニメをちょっとみたことがあったんですが、漫画はなかったです。
読んでみようかなぁ。

Commented by takibi-library at 2007-09-27 21:13
私くらいの年代だと、小林聡美+もたいまさこというキャスティングに、まずぐっとくるのです(「やっぱり猫が好き」って知ってます?)。
両作品にいえるのですが、登場人物のバックグラウンドがいまひとつはっきりしないんだけれど、それが気にならないのが不思議です。

マスターキートンはまんが喫茶にあったり、持っている人がいたらぜひ。浦沢直樹さんがまだメジャーじゃなくて、原作者がいる作品です。同様の「パイナップルARMY」もいいですよ!
Commented by bara_aya at 2007-10-01 23:50
やっと今日観てまいりました。
「かもめ」とちがい、インナーな感じの映画だと思いました。
あちらは誰かと分かち合いたい部分がありましたが、こちらは一人で浸りたい作品だと。

TBさせていただきました。
Commented by takibi-library at 2007-10-02 21:33
インナー、そうですね。
みんな内向きなんだけれど、ひとりひとりの存在がその「内側への力」と均衡しているから、孤独ではないんだと思います。そんな感じがしました。

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