「天然コケッコー」読了

ひととおり読み終わってからも、ちょくちょく部分的に読み返しています。
もうちょっとしたら返さないといけないので、それまでには「もういい」と思うくらいしつこく読み返すつもりです。

人口が少なく、小学校と中学校はまもなく廃校になるだろうという村が舞台の青春ものです。
ちょっとした知り合い同士の自動車事故が2、3週間トップニュースであり続けるといった、ある意味平和な村。道ですれ違う人はみな知り合いで、人口が少ないのに、人目は避けにくいコミュニティ。
そこでは、あらゆることについて、選択肢と価値観が多様化していません。そのことは東京育ちの大沢広海くんには、窮屈だったり、驚きだったりするのですが、彼はしかたなしのこともあったでしょうが、最終的には順応していきます。

けれども、大沢くんはそんな村で、いろいろなことをひとつずつ選んでいます。
選ぶことに自覚的なところが彼の魅力で、いちばん好きな登場人物です。

主人公のそよちゃんはひたすらかわいいです。マイペースで、ちょっと横着なところは共感。
そのほかの登場人物もひとりひとりの人格がキッチリ描き出されていて、それが笑えたり、ほのぼのした話でも読み応えがある理由だと思います。

おもしろかった。
Mさんには、しばらくして読みたくなったらまた読めるように頼んでおこう。

天然コケッコー (14)
くらもち ふさこ / / 集英社
ISBN : 4088645359






この作品では、女の子より男の子のほうが大人です。
それに気づかないまま、男の子は自分より大人であってほしいと思うのが少女なのかもしれません。
男の子はたいへんだ。
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by takibi-library | 2007-10-20 17:16 | いつも読書 | Comments(0)  

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