読み合わせってあるのかな。

今、2冊の本を読んでいます。どちらも新潮文庫の復刻版。
持ち歩いているのは福田恆存「人間・この劇的なるもの」で、家で読んでいるのは倉橋由美子「聖少女」です。

この組み合わせがどうも影響しているようで、昨日あたりから内面的なことを悶々と考えています。悩んでいるというのではなくて、考えずにはいられないだけで苦しくないし、けっこうおもしろいです。

福田恆存はやっぱりすごいです。畳み掛けるような言葉にただただ圧倒されつつ、その意味をつかみそこなうものかとひたすら追いかけるのが楽しくてしかたないです。でも理解するのに必死なので、きっと読んでいるときはページをにらみつけていると思います。
生きることと愛すること、そして性について、演劇論をベースに説いているのですが、いちいち思い知らされてしまうので、きっと2、3回読まないとそれについて自分の考えをまとめるところまで落ちてこないと思います。前に読んだ「私の幸福論」と共に、この先も読み返すこと必死の1冊です。まだ読み終わっていないけど、きっとそうなります。

倉橋由美子のほうは、いわゆる少女小説で内容を書くのはちょっと恥ずかしいので、下のリンクからAmazonのレビューを読んでください。倉橋作品は1冊しか読んだことがなくて、それにはとくに感心しなかったのですが、これを読んでいると、何冊か読んでみないといけないなぁと思います。
今も"少女小説"というジャンルはあるのでしょうか。私が思う少女小説の条件は痛みと、毒と、残酷さです。この点について、「聖少女」はまさしく王道です。すごい。
現代の少女はこの本を読んだらどう思うのでしょう。この世界に酔える(そして、戻ってこられる)人はいるのでしょうか。

人間・この劇的なるもの 改版 (新潮文庫 ふ 37-2)
福田 恆存 / / 新潮社





聖少女 改版 (新潮文庫 く 4-9)
倉橋 由美子 / / 新潮社
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by takibi-library | 2008-02-14 21:09 | いつも読書 | Comments(0)  

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