「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」読了

文庫本をまとめ買い(大人買い、という規模ではない)する前に読み終わってました。

今回もおもしろかったです。こっそり気に入っているホームズの兄、マイクロフトが出てくる話もあってうきうきでした。マイクロフトはホームズをして「天の支配者ジュピター」と例える頭脳の持ち主で、こんな仕事をしています。
政府の各部署で出された結論が兄のところに回ってきて、中央取引所や手形交換所のように兄が調整役を務める。みんなはそれぞれの分野の専門家ばかりだが、兄の場合はその全部の専門知識を総合する専門家ということになる。たとえば、海軍や、インドやカナダ、それに金銀両貨複本位制までがからむ、ある問題に関する情報を、ひとりの大臣が必要としているとする。その大臣はもちろん、さまざまな部署からそれぞれの報告はもらえるだろう。でも、それらをすべて総括したうえで、個々の要素が互いにどう影響し合うかをたちどころに指摘できるのは、マイクロフトだけなんだ。
この説明だけで興奮します。マイクロフトが主役の本があったら!
マイクロフトといえば、彼は兄ですから、ホームズのことを「シャーロック」と呼びます。これがまたいい感じです。

ところで、この本の表題になっている話、「最後の挨拶」というタイトルはすごくそそられました。この前が「瀕死の探偵」で、そのあとの「最後の挨拶」。目次の並びだけで、いったい何が起きるのか、早く読みたくてたまらなくなるのです。すごい。
「最後の挨拶」の原題は"His last bow"。これもホームズの不敵で紳士的な雰囲気が出ていてぐっときます。

この本ではちょっとワトスンの影が薄かったかもしれません。ホームズ兄弟が輝きすぎでした。

全集も残りあと2冊。
あぁ、ホームズ。読み終わったら、私もあなたが本当にどこかで生きていると信じてしまうかもしれません。


シャーロック・ホームズ最後の挨拶 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫 ト 2-6 新訳シャーロック・ホームズ全集)
アーサー・コナン・ドイル / / 光文社
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by takibi-library | 2008-02-15 09:54 | いつも読書 | Comments(0)  

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