「瞳子」読了

大学を卒業したものの、働きもせずぶらぶらと暮らしている瞳子(とうこ)の生活を描いたまんがです。友だちといえば高校の同級生である男二人くらいで、一人は大学院生、もう一人は"まだ"大学生、なんとなくモラトリアムという言葉がつきまとう作品でした。

何の迷いもなく企業に就職した私にとって、主人公はダメな人間です。何もできないくせに文句と食べることだけは一人前で、まんがとしてはおもしろいと思いつつも、どこか許せなくて、ちょっとむかむかしました。しかし、今の暮らしと比べるとそれほど違いはないような・・・と、すぐに思い直して、気にしないことにしました。
その部分に折り合いがつくと、瞳子に親近感を覚えられます。気安く話せる相手にはずけずけと言いたい放題してしまうところ、自分にないものばかり大きく見ていること、自分がよくないところがわかっているのに、全然直せないところとか、あまりよくない面ばかりですが、同じだなぁと思います。

でも、明日は今日の単純な延長ではなく、瞳子も私も変わっていきます。全く変わらずにいることはできません。でも、とりあえずは、自分のいやな部分も持って歩くしかないんですね。

変わっていくということにフラットな気持ちで向き合える作品でした。おもしろかった。

瞳子
吉野 朔実 / / 小学館
ISBN : 4091793711
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by takibi-library | 2008-03-30 19:07 | いつも読書 | Comments(0)  

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