「煮たり焼いたり炒めたり」:料理は気晴らし。

友だちのKが貸してくれました。まだはじめのほうしか読んでいませんが、手堅くおもしろいです。

翻訳家であり料理が得意な著者が、海外の書物で読んで魅力的と思った料理を紹介するエッセイ集です。まず、料理をすることとは何か、というところが振るっています。これを読んだだけで私はもうこの本に夢中です。
つまり、料理というのはメランコリーの妙薬であり、美しい思い出であり、楽しい理科の実験でもある。
まさに!寝転がって読んでいたので膝を打つことはありませんでしたが、大きくうなずきました。私がずっと感じていたことがスパッと言い表されていて、この料理好きが作る料理への興味がぶわーっとふくらみました。

今のところ3つの料理が紹介されていますが、目下の大注目は、2つ後の「ロシア風ロールキャベツ」です。
正社員時代会社の近くのロシア料理店のロールキャベツが好きで、限定20食にありつこうとがんばっていた思い出があります。ロシア料理でありながら、なぜか白いご飯に合うロールキャベツで、ソースをご飯にかけるとたまらなくおいしいのです。
この本で紹介されるロールキャベツがそれに近いものだったら、ソッコー作ります。そのために今残っているキャベツを鋭意消費します。

ということで、今夜は野菜スープを作りました。
野菜を冷蔵庫から出しながら、「そういえば最近、ミートソースを作っていないなぁ」と思っていたら、ハタと気がついたとき、何種類かの野菜がみじん切りになっていました。がーん!
しかたがないので、残りの野菜も全部みじん切りにして、ソフリットのスープみたいな、へんてこな料理ができあがりました。
でも、ベースを例の透明スープにローレルを入れて風味づけしたものにしたので、こくもあっておいしくできました。

そして、延々とみじん切りをするうちに、なかなか進まなくてちょっとうっとおしく思っていたことを、気長に考えられるようになっていました。

やっぱり料理は「メランコリーの妙薬」です。

煮たり焼いたり炒めたり―真夜中のキッチンで (ハヤカワ文庫JA)
宮脇 孝雄 / / 早川書房
ISBN : 4150306079
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by takibi-library | 2008-04-06 21:02 | いつも読書 | Comments(2)  

Commented by K at 2008-04-08 00:08 x
友人Kです。

この本、ただの料理エッセイかと思いきや、意外と楽しめます。
レシピも作ってみたくなるものばかり。

何より、著者の料理に対する思いが、専門家にはない軽やかさで
心地いいのです。

この本から何か作るときには呼んで下さいね。
Commented by takibi-library at 2008-04-08 08:21
K、了解です。
この本のいいところは、作り手の立場で書かれているところだと思います。green onionは万能ねぎで代用可とか、「そういうことが知りたいんだよ!」ってことがちゃんと書いてあるのね。
私もこの本を買うつもりです。そしたら作るぞ!

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