「イン・ザ・プール」読了

読む本は山積みのはずなのに、その山からではなく、食卓にポイッと置かれていたこの本を読んでしまいました。おもしろかったからいいのですが・・・。

奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」というと、私は松尾スズキさん主演の映画の原作として記憶していました。伊良部というインチキなのかまともなのかわからない精神科医が主人公のオムニバスです。

原作も短編集で、すべて患者側の視点で描かれています。つまり、心の病を抱えた当事者の言い分です。本人たちは深刻ですし、自分はまともだと思っています。でも読者には彼らのおかしなところがよくわかります。その慌てぶりや切羽詰った様子はこっけいですが、その軽い程度のことなら自分にもあるよう気がして、ちょっと怖い。ゾクゾクするようなスリルがあります。

そして、この伊良部というお医者さんがよくわかりません!すべてお見通しなのか、いい加減なのか、やる気があるのか、ないのか・・・。でもやりたい放題の様子は痛快で、伊良部先生についてはただただおもしろいです。

近いうちに、家のどこかにある続編「空中ブランコ」も読みます。こちらは近々お芝居になります。伊良部先生は雨上がり決死隊の宮迫さん。「イン・ザ・プール」を読んだ限り、松尾さんより宮迫さんのほうが合っているような気がします。

イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田 英朗 / / 文藝春秋
ISBN : 416771101X
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by takibi-library | 2008-04-08 21:32 | いつも読書 | Comments(0)  

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