「おまけのこ」読了
2008年 04月 20日
「しゃばけ」シリーズの4冊目。今回もおもしろかったです。
これまでよりも、人の心の黒い部分が描かれていたように思います。そういう意味では物語が少し深くなりました。
よこしまな気持ち、底意地の悪さ、コンプレックス、嫉妬、溺愛、引け目・・・人のゆき過ぎた気持ちが思いがけず引き起こしてしまった事件に巻き込まれ、主人公の若旦那は、人の、妖(あやかし)以上の恐ろしさを知ります。日頃寝込んでばかりで、人生経験少なめの若旦那ですが、すれていないぶん、それを正面から受け止め、その後疲れて寝込んでいる間に、ゆっくり消化して、納得していくのだと思いました。
また、このような話が多い中に、若旦那と幼なじみの栄吉の、子ども時代のエピソードが織り込まれ、ほっとひと息つける構成になっているのもよかったです。
続きが楽しみなシリーズ。L子さん、つぎもよろしく。
おまけのこ (新潮文庫 は 37-4)
畠中 恵 / / 新潮社
ISBN : 4101461244
これまでよりも、人の心の黒い部分が描かれていたように思います。そういう意味では物語が少し深くなりました。
よこしまな気持ち、底意地の悪さ、コンプレックス、嫉妬、溺愛、引け目・・・人のゆき過ぎた気持ちが思いがけず引き起こしてしまった事件に巻き込まれ、主人公の若旦那は、人の、妖(あやかし)以上の恐ろしさを知ります。日頃寝込んでばかりで、人生経験少なめの若旦那ですが、すれていないぶん、それを正面から受け止め、その後疲れて寝込んでいる間に、ゆっくり消化して、納得していくのだと思いました。
また、このような話が多い中に、若旦那と幼なじみの栄吉の、子ども時代のエピソードが織り込まれ、ほっとひと息つける構成になっているのもよかったです。
続きが楽しみなシリーズ。L子さん、つぎもよろしく。
おまけのこ (新潮文庫 は 37-4)
畠中 恵 / / 新潮社
ISBN : 4101461244
by takibi-library | 2008-04-20 21:07 | いつも読書