「買えない味」読了

平松洋子さんの食とその周辺についてのエッセイ集です。
古本屋さんでなんとなく手にとって、最初の「箸置き」の章を読んで気に入りました。
じつは箸置きがだいじに守っております働きは、無事に箸が戻って帰りつく、その場所なのである。
「戻る場所」
ああそのかけがえのなさは、誰しも身に染みてわかること。
読み終わってみると、共感すること、実践してみたくなることがたくさんあって、今のところ何も手をつけていませんが、その視点を持っただけで日々の暮しが少し豊かになったような気がします。それはきっと、身近にある食器や道具がひっそりと抱えている光をそっと呼び起こすような美しい言葉で描かれているからです。それは日々の暮らしになじむ控えめな描き方なのですが、ときおりつややかで色っぽくて、はっとしたり、どきどきしたりします。
平松さんの本ははじめて読みましたが、これから少しずつ本を揃えたい作家さんになりそうです。

買えない味
平松 洋子 / / 筑摩書房
ISBN : 4480816461
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by takibi-library | 2008-05-02 22:19 | いつも読書 | Comments(0)  

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