「サフラン・キッチン」:クレスト・ブックスな私?

これもブックピックの課題図書。図書館で借りて読んでいます。
イラン人の母と、その夫であるイギリス人男性との間に生まれた娘の物語です。

母はふるさとのイラン、マシャドに若かりし日の思い出と忌まわしい過去、両方を置き去りにして40年間ロンドンで暮らしてきました。思い出と過去はしばしば彼女を捉え、悩ませてきましたが、あることがきっかけでいよいよ抜き差しならなくなって、それらと向かい合うべくイランへ行きます。また、娘はそんな母の事情を知らず困惑し、母のイラン行きを悲観的に考える父をいぶかしく思い、知人を訪ねたりして少しずつイランにいたころの母に近づいていきます。
・・・というところまで読みました。これからどうなるのでしょう。ハッピーエンドでなくてもいいけれど、穏やかなところへ落ちていってほしいです。

母がイランへ向かってからは、物語がイギリスとイランで同時進行します。このような構成は好みなので、比較的苦手な海外小説ですが楽しめています。
しかし、専門的なことはわからないのですが、個人的には不自然な感じがする文章がときどきあります。話がわからなくなることはありませんが、一文の中で流れや動きが逆行しているというか、「後ろから訳している?」と思うのです。
それから、イランの民族衣装の単語がいろいろ出てくるのですが、それぞれがどういう用途で、どのように身につけているかが物語の中だけではわかりません。それらの描写が美しいだけに、予備知識があるとより楽しめるかと思います。

ところで、この本を読むにあたり、すすめてくれた友だちが「クレスト・ブックスはクヌギさんの雰囲気に合っていると思うよ」と言ってくれました。図書館でこの本を手にしたとき、表紙が美しくて、「これ、私に合ってるの?」とちょっとこそばゆいようなうれしさを感じました。って、きっとヴィジュアルのことを言ったんじゃないだろうけれど・・・。

どんな人かと聞かれて「クレスト・ブックスが似合う人」と言われるようにがんばろう(何を?)と、密かな野望を抱くこのごろ。

サフラン・キッチン (新潮クレスト・ブックス)
ヤスミン・クラウザー / / 新潮社
ISBN : 4105900560
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by takibi-library | 2008-05-16 10:06 | いつも読書 | Comments(0)  

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