「目かくし」:好きじゃないのに、ずるずると読んでしまう。

立て続けに海外小説を読んでいます。

この物語は、コロンビア大学院の学生・アイリスが主人公です。
中西部からニューヨークにひとりで出てきて、貧しく、常に孤独を抱えて暮らしています。感受性が強いせいか、出会う人もわかりやすいやさしさ、ぬくもりを持っているような人がいなくて、変な人ばかりです。

その変な人にまつわる4つのエピソードで成り立っているのですが、最後の第4章がいちばん長くなっています。

アイリスの一人称で進むのですが、この”わたし”という言葉の頻度にぐったりで(あるページを数えてみたら、12回出てきた)、読んでいて楽しくないし、感受性の強い主人公が自分に酔っているような印象を持ったので、途中でやめようと思っていました。第4章を読み始めるまでは。

個人的に第4章で描かれる、アイリスと指導教官のローズ教授の関係になぜか興味が湧き、でも共感できることはなく、「どうしてそっちに進むかなぁ」と不愉快になるばかりなのですが、けっきょく最後まで読んでしまいました。

読み終わったときは、ちょっと時間を惜しく思ったけれど、おもしろかったとも言えるのかな。
煮え切らない想いが残りました。

目かくし
シリ ハストヴェット / / 白水社
ISBN : 4560046875
[PR]

by takibi-library | 2008-05-26 23:04 | いつも読書 | Comments(0)  

<< 「もしもし、運命の人ですか。」... andonandへ行った。 >>