「李歐」:やっぱりおもしろい!

久しぶりに読んでいます。これも、先日ブックオフで購入しました。「ブロンソンならこう言うね」と一緒に(笑)。

高村薫さんの作品はあまり読んでいないのですが、この「李歐」は強烈な一撃でした。
ずっと前に読んで、人に貸したかあげたきりだったのですが、あらすじもいくつかの言葉も憶えているくらい好きな作品です。

拳銃の密造に絡むサスペンスと、15年にわたる男性同士の愛といってもいいような友情を描いた物語で、登場人物の設定に、高村作品にしてはロマンティシズムがあります。しかし、大阪の町工場や場末の街並み、若者の倦怠感、後ろめたい関係などはじれったくなるほどみっちりと描き込まれているので、ふわふわしたところはまったくありません。

描写と、謎にじりじりしながら読むうちに、突然せつない気持ちがぶわーっと湧いてくるんです。これが本当にすごい。
今読んでいるのはまだ序盤なので、しばらくはじりじりが続きます。でも、そのうちぶわーっですから(笑)。

あぁ、たのしみ。

李欧 (講談社文庫)
高村 薫 / / 講談社
ISBN : 4062630117
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by takibi-library | 2008-07-26 22:10 | いつも読書 | Comments(0)  

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