ロンドン滞在記⑤ 「チャリング・クロス街84番地」

ようやくロンドン滞在記を再開させます。って、もうすぐ帰国後1ヶ月が経ってしまう(苦笑)。

ロンドン旅行で読んだ本。まずは、「チャリング・クロス街84番地」です。
厳密に言うと、ロンドンで読んだのではなく、ロンドンへ着くまでの電車と飛行機の中で読みました。
ブックピックの代表・Kさんにすすめられたのですが、あっさりとはまりましたね。本の、古書店の、本がつなぐ人の、本のある人生のすてきさがつまった往復書簡でした。

ニューヨークに住む著者の、ロンドンにある古書店への注文の手紙からはじまるやりとりの、少しずつ親しさを増していく様子にしみじみとうれしくなります。私の全然知らない英国文学の作家名、書名も「よくわからないけど、とんでもなくすてき」に感じられてくるほどです。
そんなふうにうっとりとしているところへ、結末が突然に訪れます。それが予想していなかったことだったので、「そんな!」と驚いた私は、うかつにも機内で涙ぐんでしまいました。
遠く離れているがゆえの、やるせない結末。しかし、著者の手元に残っているであろう20年かけて集められた本たちがあります。そのことが心強く思えました。


読み終わってからひと月ほど経った今感じていることは、私自身の感覚が変わってきていることです。
今、「こんなふうに本を誰かに届けたい」と思っています。本を送って、よろこばれたい。
2、3年前に読んでいたら「こんな古本屋さんが自分にも見つかるといいのに」と思っていたはずです。
横浜でのイベントもそうですが、本で人によろこばれたいって思うんです。このごろ。


チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 (中公文庫)
江藤 淳 / / 中央公論社
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by takibi-library | 2008-10-08 22:32 | | Comments(0)  

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