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「寡黙な死骸 みだらな弔い」読了

最近更新の間隔が空いていますが、元気にしております。

正直なところ、ラオス旅行編が完結していないこと/書かなくちゃと思うことが、ちょっとした重しになっています。でも、本を読み終わると、それはさておいても書き残そうと思います。
それは、読みながらついふせんを貼ってしまう(本といっしょにふせんを持ち歩いている!)ようになっていることが原因だと思っています。
文庫本葉書用に引用をするわけですが、その引用部分は誰かに教えたい、知らせたい言葉です。本を読んでいるときに誰かに伝えることを頭のどこかで考えている体質(?)になっているんですね。きっと。

この本は連作短編集で、寝る前にひとつかふたつ読みすすめていました。
登場人物や場所が少しずつつながり、重なっているお話がまとめられているスタイルがもともと好きなので、どこの国かもわからない、この本の世界にすんなり入ることができました。
夏らしくちょっとぞっとする、ひやりとする話が多いのですが、さらりと乾いた感じです。それは、切ない話にも共通した感覚で、湿っぽくなく、そういうところが小川洋子さんの作品の好きなところです。押しつけがましくないところがいいです。
そして、美しいものの表現が華美ではなく、透明感があって、そういうものの持つ奇跡的な感じ、神秘的な感じにうっとりします。

引用は、その美しいもののところにするつもりです。

寡黙な死骸 みだらな弔い (中公文庫)

小川 洋子 / 中央公論新社


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by takibi-library | 2010-08-30 00:03 | いつも読書 | Comments(0)  

「時雨の記」、「パラレル」、「ショートソング」読了

夏休み中にいろいろ読みました。

■中里恒子「時雨の記」
自分じゃぜったい手をつけなさそうなところにチャレンジ、という意味で選んで読みました。中年の恋愛小説です。
会社を経営し、その面では成功している壬生と、夫に先立たれてからつつましくひとりで暮らしていた多江が共通の知人の披露宴で再会して、つきあいがはじまります。
恋愛面で感情移入して気分に浸ることはありませんでしたが、多江の暮らしぶりや、二人が骨董や古道具について語り合う様子はいいなぁ、と思いました。年をとったら、そういうものにもそれなりの見識を持っていたいです。
それから、海外出張中に壬生が多江に送るたくさんの手紙がよかった。私もああいう、思ったことをそのまま書きつけたような勝手な手紙を送りつけたい。読んでくれる人がいれば。

■長嶋有「パラレル」
元妻からふつうに「元気?」とメールが届く「僕」と、顔面至上主義の津田を中心とした人間模様。なんとなくダメな感じでも、暗くなくて、さらっとしている、長嶋有さんの本が読みたい気持ちにちゃんと応えてくれる物語でした。
男女関係や結婚生活のついての名言がいっぱいあって、それがいちいちおもしろくて、付箋がいっぱいつきました(=文庫本葉書の引用候補)。おもしろかった。

■枡野浩一「ショートソング」
おもしろいらしいと聞いていたので。
ハーフでハンサムなのにもてない大学生の国友と、プレイボーイの天才歌人(で、デザイナー)の伊賀を対比しながら描いています。しょっちゅう短歌が詠まれるのですが、それはまったく違和感なく織り込まれています。
たしかに笑えた。でも、どうなんでしょうか、最後。私にはよくわかりませんでした。で、どうなったの?と思いました。ちょっと尻切れトンボというか、うまくとじられていない感じです。
けれども、最近の短歌事情、歌壇事情を知ることができること、短歌はポップでもいいんだな、ということがわかったことは、大きな収穫。このあたりのことは、すごくおもしろかった。
ほんと、結末がもうちょっとパキッとしていたらすごくいいんだけど・・・。

時雨の記 (文春文庫)

中里 恒子 / 文藝春秋


パラレル (文春文庫)

長嶋 有 / 文藝春秋


ショートソング (集英社文庫)

枡野 浩一 / 集英社


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by takibi-library | 2010-08-18 19:14 | いつも読書 | Comments(0)  

「彼女のいる背表紙」読了

本の話がたまっていて、いいかげんストレスになってきたので、旅話は休止!

「彼女のいる背表紙」は、雑誌「クロワッサン」で連載されていたエッセイをまとめたものです。堀江さんの、女性作家や、小説で描かれる女性たちへの思いがつづられています。
堀江さんの文章がもともと好きだということもありますが、堀江さんの目のつけどころが、そういうふうに見えるんだ、読めるんだ、と興味深く思いました。

読んだことがある作品が出てくると、とてもうれしかったです。きっと、まだ読んでいない作品についても、この本で取り上げられたことで、輝きが増したように思います。40以上の作品が取り上げられていましたが、どれも読みたくなりました。

過去に「クロワッサン」でこんな連載があったことは知らなかったのが悔やまれます。毎号立ち読み(笑)したかった。もし、毎月の決まったイベントととして、ふいにこんな文章に出会ったら、それだけで、その日、その月が間違いなくすばらしいものと感じることができたに違いないから。
世の幸福は生きている人間の数だけあり、不幸もまたおなじ数だけある。にもかかわらず、だれもが信じうる、私的にして公的な、俗にして聖なる幸福も存在するはずだし、それがあると信じるからこそ、私たちは日々を耐え抜くことができるのではないだろうか。

読書会でもこの部分は話題になって、もはや福音といっていいだろうと語り合いました。

ところで、この本を読んで、ひとつ、困ったことが。
読みたい本がたくさん見つかってしまった!読んで1週間以上経ってそれを忘れていたのに、今ちょっと読み返しただけで思い出して、気が遠くなりそうです。

彼女のいる背表紙

堀江 敏幸 / マガジンハウス


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by takibi-library | 2010-08-18 19:00 | いつも読書 | Comments(0)  

ラオス旅行 4、パクセー②滝を見る

ラオス南部観光のもうひとつの目玉は「滝」です。

ソンパミットの滝とコーンパペンの滝を見ました。

迫力の流れ
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by takibi-library | 2010-08-13 00:10 | | Comments(2)  

ラオス旅行 4、パクセー①ワット・プー

ビエンチャン2日目の夜は、ちょうど、サッカー・ワールドカップの日本-パラグアイ戦でした。
ホテルに友だちも呼んで、みんなでタイ語放送で観戦。試合は残念な結果でしたが、ラオス(海外)でワールドカップの日本の試合を見るのは、新鮮な感覚があって、おもしろかったです。

しかし、翌日は早起き。ホテルを5時半に出て、南部へ向かいました。

ワット・プーへ
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by takibi-library | 2010-08-07 13:19 | | Comments(0)